漢文の勉強法・テスト対策問題集

大学入試では、“国語を制する者は入試を制す”と言われています。

漢文の勉強法・テスト対策問題集

大学入試では、“国語を制する者は入試を制す”と言われています。

特に文系学生にとっては国語の出来が合格不合格を大きく左右すると言っても過言ではないほど、国語は重要科目です。東大や、名古屋大学(医学部医学科・理学部)などの高偏差値の難関国立大学においては、理系学部であっても2次で国語の試験を課しています。

ただ、国語の中でも漢文のテスト勉強のやり方がイマイチよく分からないという高校生も多いと思います。 他の教科も学習内容がどんどん難しくなる中で、漢文ばかりに時間を掛けているわけにもいかないので、少しでも短時間で戦略的に漢文の学力を身に付けたいです。

①漢文はセンター試験の中で最も点数が取りやすい?覚える単語数も少ないです。

漢文はセンター試験の中で最も点数が取りやすい

高校の科目の中で、「漢文」ほど簡単で、センター試験でも得点出来るものは無いと言われているのを知っていますか?

単語にしても、「英語なら5,000~6,000 語」「古文なら500~600語」。ところが、「漢文なら 150~200 語」だけです。150~200語の単語と、返り点や再読文字などのほんの少しのルールを覚えるだけで良いのです。後は、日本語の語彙力だけで、かなりの部分をカバーすることが出来ますよ。

漢文は、中国の文語文です。漢文の書物が日本に伝わりましたが、日本には、この頃まだ文字がありませんでした。漢字を知って初めて、言葉を書き表す事を覚えたと言われています。

「訓読」とは、日本語とは語順の異なる漢文を、原文の形のままで日本語として翻訳しながら読む方法を考え出したのです。

例えば、大きくて強い組織の中で部下になるより、小さい組織の頭になって自立した方が良い。という事を
寧 為 鶏 口、 無 為 牛 後。 「寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為ること無かれ。」鶏口 (ニワトリの口)牛後 (牛の尻) と言います。

中国語の表記の文を「白文」と言います。
これを日本の文語文として読む為に、順番を示す符号が「レ」や「一・ニ」などの「返り点」、片仮名の「送り仮名」を付けると、「訓読文」となり、それを、「寧ろ鶏口と為るとも、牛後と為る無かれ。」のような、日本語の文章に直すと「書き下し文」となります。

古典文法の部分でもお伝えしましたが、漢文も「漢文の句法」がしっかり身に付いていないと、もう一度やり直さないといけなくなり、高3の大切な時期に辛い思いをする事になります。

②古文のテスト勉強対策講座。定期テストで高得点を取るための勉強法。教科書を和訳する予習をしてから授業を受けよう。

古文の定期テストで高得点を取るための勉強法

漢文は得意な人と苦手な人できっぱり分かれる科目ですが、中間テスト・期末テストの定期テストにおいてはテスト範囲が絞られますので、記憶もしやすく高得点を狙うチャンスです。定期テストで高得点を取れると、内申点UPにつながります。また、自信が付きやる気も出ることにより、さらに勉強を頑張ろうとする良いサイクルができあがります。

漢文に対して苦手意識が強い高校生だと、どういったテスト勉強をすれば点数を伸ばせるか分からないという声をよく聞きますが、まずやはり軸にするべきなのは学校の授業・教科書です。漢文の定期テストの問題というのは、授業中に扱った作品の一部を抜粋した文章から問題が作られます。よって漢文という科目は、日頃の授業さえしっかり聞いて理解しておけば定期テストで高得点を取りやすい科目だといえます。

当然、本番の入試問題においては初見の問題に取り組まないといけないので定期テストほど簡単ではありませんが、常日頃からの授業・教科書に対する努力は決して無駄にはなりません。というのも、できれば高1、高2の間は英語・数学の勉強に最優先で時間を掛けたいので、漢文を学校の授業中に理解してしまえば浮いた時間を英語・数学の学習に費やすことができます。

トータル的にとても効率的な学習スケジュールを完成させることができるという意味でも、漢文は授業中に頑張って理解をしておきたいです。またもちろん、高3になっていざ本格的に漢文の受験勉強を始めようとなったときに、授業中に得た知識を活かしてスムーズに受験勉強に入っていきやすいというメリットもあります。


さて、漢文の定期テストで満点に近い点数を取るためには、毎回の学校の授業を大切にし、その日のことはその日のうちに理解する習慣を付けないといけません。そこでポイントとなる勉強法は「予習・復習」です。

まずは“予習”です。翌日の授業で習う教科書の範囲に目を通し本文を音読し、明日授業でどのようなことを習うのかイメージを持っておきましょう。その際に漢文の書き下し文と現代語訳をノートに書く練習をしましょう。

意味の分からない句形や漢字があれば、それも意味を調べた上でノートにメモしておきましょう。翌日の授業において漢文の先生が詳しく説明してくれますので、1人では理解しきれなかった部分を授業中にきちんと学ぶことができます。予習をせずに授業を受けている他の生徒たちに大きく点数の差を付けることができます。

次に“復習”です。予習をしていったことで授業の内容が理解しやすかったでしょうが、安心するのはまだ早いです。今日の授業で習った内容は、帰宅後に復習をしましょう。疲れて帰宅する日もあると思いますが、5分~10分でも構わないので教科書・ノートの内容を見直すなどしておきましょう。そうすれば全く復習しなかった場合と比べて、記憶が定着しやすくなるはずです。

③漢文の解き方。まずはレ点などの返り点、句形、置き字、助詞・助動詞、再読文字など文法理解から。

漢文の解き方 文法理解

漢文は漢字がズラっと書かれているので、一見すると難しそうだなと感じる人もいるでしょう。英語や古文のように、漢文を解くに当たってはまず文法をきちんと身に付けないといけません。ただ、英語や古文と比べると覚えるコトは遥かに少ないので、頑張ればきっと覚えられるはずです。

まず絶対に覚えたいのは返り点です。返り点とは、「レ点」「一二三点」「上中下点」「甲乙丙点」などの記号のことですね。返り点の読み方・使い方を知らないと、漢文をどういう順序で読めば良いのかが分かりません。そして書き下し文を作ることができません。レ点や一二三点は中学でも習ったことなので知っていると思いますが、高校では返り点の種類が少し増えます。

次に絶対に覚えたいのは句形です。「使役」や「反語」など様々な種類があります。返り点だけでも漢文はなんとなく読めるのですが、句形を覚えていないとなんとなく雰囲気でしか文章内容が理解できません。次の項でも話しますが、重要な句形・句法は必ず定期のテスト勉強の度に暗記しておきたいです。

その他にも、置き字、再読文字、助詞、助動詞など理解しておきたい文法はいくつかあります。文法の基礎をしっかり固めることができれば、センター試験の漢文で満点を取ることも十分可能です。それなのに受験生の中には、漢文の文法を大雑把にしか記憶していない人が大多数いるのが事実です。

最初にも言いましたが、漢文は少ない時間で満点を狙えるとてもコストパフォーマンスの良い科目です。必ず漢文には力を入れて対策してほしいので、自分1人では不安だなという方、塾の漢文講座では分かりづらかったという方は是非一度ダイレクトゼミにご相談ください。

④漢文の句形・句法の覚え方のコツ。使役、反語、受身など。例文を繰り返し音読しよう。

さて前項でも述べましたが、漢文を解くにあたって句形・句法を覚えることがとても重要です。必ず記憶しておきたい句形というのは大体10種類ほどあります。

「否定」「疑問・反語」「受身」「使役」「仮定」「比較」「詠嘆・願望」「選択」「限定」などです。それぞれのカテゴリー毎に覚えたい句形がいくつかありますが、それでも全部で100個も覚えれば十分でしょう。特に否定、疑問、受身、使役、仮定あたりは優先して覚えると良いでしょう。

漢文はリズムなので、例文を声に出して音読するという方法がシンプルかつ効果的です。何度も繰り返し音読することで身体に記憶させましょう。良い点数を取るためには、ただ音読して終わりではなく、覚えることができたかを確認する意味でもノートに書き出してみることが大切です。

⑤書き下し文を現代語訳する際には古文の知識が役立ちます!

書き下し文を現代語訳する際には古文の知識が役立つ

漢文を書き下し文にすると、古文のような文章となります。よって書き下し文を現代語訳する際には、古文を勉強した際に得た知識を利用することでスムーズに現代語訳することができます。

ですので、漢文をマスターしてから古文を勉強するという流れよりも、古文をマスターしてから漢文を勉強するという流れの方が効率良く短時間で漢文をマスターできるでしょう。

⑥古文・漢文は必ず得点源にしたい科目です

高校の国語において、古文・漢文は対策次第で得点源にしやすい科目です。現代文は極めようとすれば多大な時間を擁しますが、古文・漢文は比較的少ない時間でも極めやすく、高い点数を取ることが可能です。

特に漢文は古文よりも簡単な場合が多いので、ハイレベルの大学合格を狙うのであれば漢文は満点を目指しましょう。

⑦漢文の入試問題に最適な問題集・参考書・解説書とは?

文の入試問題に最適な問題集・参考書・解説書

漢文の入試問題を解く力を付けるにあたって最適なものは教科書です。ほとんどの大学の入試問題に共通して言えることが、教科書の内容を参考に問題が作られており、教科書の内容を徹底的に理解することが合格点到達への一番の近道だということです。

もちろん漢文の場合は、初見の文章への対応力が求められますが、教科書で基礎の土台を作れていれば、入試本番で初見の問題にも対応できる力が付きます。

そして、自分の受ける大学の過去問演習もとても重要です。大学によって、校風も異なれば、どのような学生に入学してほしいかも異なり、それらの特徴が顕著に表れているのが入試問題です。ゆえに、その大学の過去問演習にみっちり取り組んでいくことこそ、ベストな志望校対策となります。

ただ教科書というものは硬い文章で書かれているので、参考書の方が読みやすくて分かりやすいと感じる人もいるでしょう。教科書を読むのが苦手だという人は、噛み砕いた文章で説明をしてくれている参考書を1冊手元に置いておいた方が良いかもしれません。

ただし市販の参考書・問題集の中には、教科書にあまりリンクしておらずに出版されているものや、覚える必要のない無駄な知識まで載っているものもあります。そのような参考書・問題集を選んでしまうと非効率的な勉強をせざるを得ません。

ダイレクトゼミの教材は学校の教科書で必ず押さえなければならないポイントを分かりやすく指導解説していますので、漢文が苦手な人でも効率良く教科書の要点をつかみやすくなっています。

また、ダイレクトゼミには24時間視聴可能な解説動画が付いているので、漢文の苦手部分に対して繰り返し何度も学習できる点が魅力です。返り点、句形など漢文文法の基礎の土台をしっかり固め、漢文で満点を取れる力を付けて受験を有利に進めましょう。

高校の漢文で使用されている教科書の採択表はこちら

ダイレクトゼミの漢文対策は基本的に教科書に準拠した対応をさせていただいておりますが、一部対応できない教科書もありますのでご了承ください。ダイレクトゼミでは学校の教科書の各単元で学ぶ内容の要点学習と、関連学習による大学受験勉強によって、授業対策と大学受験対策の日々の学習に効率的に取り組んでいくことができます。

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