化学の勉強法・テスト対策問題集

化学は計算と暗記のバランスが取れた科目です。元素記号、周期表、化学式など覚えることはたくさん。実験の授業も大切です。

化学の勉強法・テスト対策問題集

化学は計算と暗記のバランスが取れた科目です。元素記号、周期表、化学式など覚えることはたくさん。実験の授業も大切です。

理系の高偏差値の難関大学・学部を受験する場合は、二次試験において理科2科目が必要となる可能性が高いです。よって、理系学生にとって理科2科目は数学と同等に重要な科目だと言えます。

化学を得意にすることのメリットの1つとして、化学で受験可能な大学・学部の数が多いという点が挙げられます。しかし化学は周期表やモル計算などでつまずいてしまうとそこからどんどん分からないだらけになってしまい、教科書を丸暗記しようにも根本的な理解ができていないから点数に結びつかないという人もよくいます。化学を得意にすることができれば大学受験を有利に戦うことができるので、どうにかして化学のテスト勉強のコツをつかみたいです。

①化学は計算と暗記のバランスが取れた科目です。元素記号、周期表、化学式など覚えることはたくさん。実験の授業も大切です。

元素記号、周期表、化学式など覚えることはたくさん

化学を物理・生物と比較してみると、物理ほど計算力は必要とせず、生物よりは暗記量が多くないといった特徴のある科目です。化学のテスト勉強においては生物に比べると覚えないといけない量は少ないですが、物理と比べると多くの暗記を必要とします。ただ単に暗記しただけでは対応できない考察問題に加えて、ある程度の計算力も求められます。

化学の勉強をするときは、理論化学から先に取りかかるのがおすすめです。理論化学の知識が理解できていれば、有機・無機の基礎も理解しやすくなります。また、入試問題においては実験内容に関する問題もよく出るので、テスト勉強の一環としても高校の授業における実験は真剣に取り組んでおくことをおすすめします。

元素記号、化学式、分子、原子、電子、イオン、周期表、構造式、炎色反応など様々な知識が登場するので、だんだんと頭の中が混乱してくるかもしれません。電子やイオンなどは丸暗記だとすぐに忘れてしまいますし、教科書の図や写真を見ながら1つ1つ理解できるようにならないといけません。ただし、周期表や炎色反応など語呂合わせで覚えてしまった方が良い部分もあるので、深く理解しないといけない箇所と暗記で乗り切る部分の見極めが大事です。

モルなどの計算問題に関しては、小中学校の授業で習った算数や数学の考え方が大前提になってきます。食塩水の濃度計算や、比の問題や、平均を求める問題などに不安がある人は小中学校の復習も必要です。化学の計算問題は苦手とする受験生が非常に多いですが必ず克服しないといけないので、1人で理解するのは厳しいという方は是非お気軽にダイレクトゼミまでご相談ください。

②化学のテスト勉強対策講座。定期テストで80点以上の成績を取るための勉強法

化学の定期テストで80点以上の成績を取るための勉強法

化学は得意な人と苦手な人できっぱり分かれる科目ですが、中間テスト・期末テストの定期テストにおいてはテスト範囲が絞られますので、記憶もしやすく高得点を狙うチャンスです。定期テストで良い成績を取れると、内申点UPにつながります。また、自信が付きやる気も出ることにより、さらに勉強を頑張ろうとする良いサイクルができあがります。

化学に対して苦手意識が強い高校生だと、どういったテスト勉強をすれば点数を伸ばせるか分からないという声をよく聞きますが、まずやはり軸にするべきなのは学校の授業・教科書です。高校の授業中に先生が解説してくれる重要ポイントは定期テストに当然出やすいので、授業をしっかり聞いているだけでも大きなテスト対策になります。

もちろん、本番の入試問題は定期テストほど簡単ではありませんが、常日頃からの授業・教科書に対する努力は決して無駄にはなりません。というのも、大学受験というのは複数の科目の勉強を同時進行しないといけないので、学校の授業中に理解しておくことで少しでも時間効率を良くしたいです。トータル的にとても効率の良い学習スケジュールを完成させることができるという意味で、化学は授業中に頑張って理解をしておきましょう。またもちろん、高3になっていざ本格的に化学の受験勉強を始めようとなったときに、授業中に得た知識を活かしてスムーズに受験勉強に入っていきやすいというメリットもあります。

さて、化学の定期テストで良い成績を取るためには、毎回の学校の授業を大切にし、その日のことはその日のうちに理解する習慣を付けないといけません。そこでポイントとなる勉強法は「予習・復習」です。

まずは“予習”です。翌日の授業で習う教科書の範囲に目を通し、明日どのようなことを習うのかイメージを持っておきましょう。翌日の授業において化学の先生が詳しく説明してくれますので、予習時点では意味の分からなかった部分を授業中にきちんと学ぶことができます。特に化学という科目は分子の構造や物質量について根本的に理解することが重要ですが、1人で考えるよりも学校の授業の説明を聞いた方が理解しやすいでしょう。予習をせずに授業を受けている他の生徒たちに大きく点数の差を付けることができます。

次に“復習”です。予習をしていったことで授業の内容が理解しやすかったでしょうが、安心するのはまだ早いです。今日の授業で習った化学現象や解法は、帰宅後に復習をしましょう。疲れて帰宅する日もあると思いますが、5分~10分でも構わないので教科書・ノートの内容を見直すなどしておきましょう。そうすれば全く復習しなかった場合と比べて、理解が深まり記憶が定着しやすくなるはずです。モルの計算問題などは授業中の1度では完全にはマスターできないかもしれないので、家で自分でもう1度演習してみましょう。

③化学基礎の範囲を確認しよう。「物質の構成と化学結合」「物質の変化」。

「物質の構成と化学結合」「物質の変化」

物理基礎の範囲は、「物質の構成と化学結合」「物質の変化」の2編で構成されています。

第1編『物質の構成と化学結合』では、「純物質と混合物、物質とその成分、物質の三態と熱運動、原子とその構造、イオン、周期表、イオン結合、分子と共有結合、分子間にはたらく力、共有結合結晶、金属結合」などについて学習します。

第2編『物質の変化』では、「原子量・分子量・式量、化学反応式と物質量、酸・塩基、水の電離と水溶液のpH、中和反応、塩、酸化と還元、酸化剤と還元剤、金属の酸化還元反応」などについて学習します。

(数研出版『改訂版 化学基礎』を参照)

センター試験の化学基礎においては、教科書の基礎知識が問われます。テスト勉強をする際には、全分野それぞれ苦手を作らないようにしておきましょう。詳しくは次の項で解説します。

④センター試験『化学基礎』の過去傾向を分析。特にイオン、モル、酸化還元反応などは頻出です。

イオン、モル、酸化還元反応

センター試験の『化学基礎』は例年、2つの大問パターンで構成されています。大問1は「物質の構成」からの出題。大問2は「物質の変化」からの出題です。全部でマーク数が16個しかないので、時間は足りると思います。

理科基礎の中でも特に化学基礎は範囲が狭いです。ゆえに、同じような問題が繰り返し出ているので、良い点数を取るためには過去問対策が非常に有効です。ただし、化学基礎の配点は基本50点満点しかないので、そこまで多くの時間を化学基礎の過去問演習に費やすわけにもいきません。過去問演習に取り組むのは入試直前の2ヶ月前くらいからで良いでしょう。

大問1では知識問題が中心です。イオンや電子について丸暗記ではなくしっかりと理解し、知識を整理しておきたいです。大問2では計算問題が中心です。モルの計算は苦手とする受験生も多いですが、決して難問が出るわけではないので、モル濃度など典型問題は必ずできるようにしておきましょう。

⑤化学の範囲を確認しよう。「物質の状態」「物質の変化」「無機物質」「有機化合物」「高分子化合物」。

「物質の状態」「物質の変化」「無機物質」「有機化合物」「高分子化合物」

化学の範囲は、「物質の状態」「物質の変化」「無機物質」「有機化合物」「高分子化合物」の5つの分野で構成されています。

第1編『物質の状態』では、「原子とイオン、イオン結合とイオン結晶、分子と共有結合、分子間にはたらく力、共有結合結晶、金属結合と金属結晶、非晶質、粒子の熱運動、三態の変化とエネルギー、気液平衡と蒸気圧、気体の体積、気体の状態方程式、混合気体の圧力、実在気体、溶液とそのしくみ、溶解度、希薄溶液の性質、コロイド溶液」などについて学習します。

第2編『物質の変化』では、「化学反応と熱、化学反応と光、電池、電気分解、化学反応の速さ、反応条件と反応速度、化学反応のしくみ、可逆反応と化学平衡、平衡状態の変化、電解質水溶液の化学平衡」などについて学習します。

第3編『無機物質』では、「非金属元素、元素の分類と周期表、水素、貴ガス元素、ハロゲン元素、酸素・硫黄、窒素・リン、炭素・ケイ素、アルカリ金属元素、2族元素、アルミニウム・亜鉛、スズ・鉛、遷移元素の特徴、鉄、銅、銀、金・クロム・マンガン、金属イオンの分離・確認」などについて学習します。

第4編『有機化合物』では、「有機化合物の特徴と分類、有機化合物の分析、飽和炭化水素、不飽和炭化水素、アルコールとエーテル、アルデヒドとケトン、カルボン酸、エステルと油脂、芳香族炭化水素、フェノール類、芳香族カルボン酸、芳香族アミンとアゾ化合物、有機化合物の分離」などについて学習します。

第5編『高分子化合物』では、「高分子化合物の構造と性質、天然有機化合物の種類、単糖・二糖、多糖、アミノ酸、タンパク質、核酸、合成高分子化合物、合成繊維、合成樹脂、天然ゴムと合成ゴム」などについて学習します。

(数研出版『改訂版 化学』を参照)

⑥センター試験『化学』の過去傾向を分析しよう!教科書の用語は隅々までチェックが必要。

センター試験『化学』の過去傾向を分析

センター試験の『化学』は例年、7つの大問パターンで構成されていますが、大問6と大問7はどちらか一方を選択して解くという形式です。大問1は「物質の状態」、大問2は「物質の変化」、大問3は「無機物質」、大問4は「有機化合物」、大問5は「高分子化合物」、大問6は「合成高分子化合物」、大問7は「天然高分子化合物」からの出題です。

センター試験の化学の知識問題は、2次試験よりも細かいところまで問われます。計算問題については2次試験の対策がそのままセンター対策にもつながりますが、知識問題に関してはセンター試験に特化した対策を取っておいた方が良いでしょう。知識問題は一度覚えただけではすぐに忘れてしまうので、何度か反復することを見越したスケジュールを立てたいですね。もちろん過去問をやり込むことが非常に効果的なので、過去問をやって間違えた問題は必ず克服しておきましょう。

化学基礎からも問題が出るので、化学基礎の内容もきちんと整理しておきましょう。

⑦化学の入試問題に最適な問題集・参考書とは?

化学の入試問題に最適な問題集・参考書

化学の入試問題を解く力を付けるにあたって最適なものは教科書です。ほとんどの大学の入試問題に共通して言えることが、教科書の内容を参考に問題が作られており、教科書の内容を徹底的に理解することが合格点到達への一番の近道だということです。もちろんトップレベルの大学や医学部の入試問題では思考力の問われる初見問題が出てきますが、決して奇問が出るわけではなく、教科書で基礎の土台を作れていれば十分対応可能な問題です。

そして、自分の受ける大学の過去問もとても重要です。大学によって、校風も異なれば、どのような学生に入学してほしいかも異なり、それらの特徴が顕著に表れているのが入試問題です。ゆえに、その大学の過去問演習の化学講座にみっちり取り組んでいくことこそ、ベストな志望校対策となります。

ただ教科書というものは硬い文章で書かれているので、参考書の方が読みやすくて分かりやすいと感じる人もいるでしょう。教科書を読むのが苦手だという人は、噛み砕いた文章で説明をしてくれている参考書を1冊手元に置いておいた方が良いかもしれません。

ただし市販の参考書・問題集の中には、教科書にあまりリンクしておらずに出版されているものや、覚える必要のない無駄な知識まで載っているものもあります。そのような参考書・問題集を選んでしまうと非効率的な勉強をせざるを得ません。ダイレクトゼミの教材は学校の教科書で必ず押さえなければならないポイントを分かりやすく紹介していますので、化学が苦手な人でも効率良く教科書の要点をつかみやすくなっています。また、ダイレクトゼミには24時間視聴可能な解説動画が付いているので、化学の分からない部分に対して繰り返し何度も学習できる点が魅力です。モルの計算が全然理解できないなど化学の勉強に困っている方や、塾・予備校の化学講座で成果が出なかった方は、是非一度ダイレクトゼミの無料お試しを体験してみてください。

⑧高校の化学で使用されている教科書の採択表はこちら

全国の高校で扱われている「化学」の教科書採択表は以下の通りです。
※ダイレクトゼミの化学対策では、教科書準拠の対応はしておりません。ただ、化学は教科書の種類が少なく、すべての教科書で学習する単元はほぼ同じです。単元ごとの要点学習を行う授業対策とそれに関連する大学受験対策で、効率的な学習が可能です。

化学基礎

出版社 教科書
東京書籍 改訂 化学基礎
改訂 新編化学基礎
実教出版 化学基礎 新訂版
新版化学基礎 新訂版
高校化学基礎 新訂版
啓林館 化学基礎 改訂版
新編 化学基礎
数研出版 改訂版 化学基礎
改訂版 新編 化学基礎
高等学校 化学基礎
第一学習社 高等学校 改訂 化学基礎
高等学校 改訂 新化学基礎
高等学校 新化学基礎

化学

出版社 教科書
東京書籍 改訂 化学
改訂 新編化学
実教出版 化学 新訂版
新版化学 新訂版
啓林館 化学 改訂版
数研出版 改訂版 化学
新編 化学
第一学習社 高等学校 改訂 化学

ダイレクトゼミなら…