地学の勉強法・テスト対策問題集

地学は文系学生におすすめです。ただし地学を受講できる高校は少ないので、独学も視野に入れる必要があります。

地学の勉強法・テスト対策問題集

地学は文系学生におすすめです。ただし地学を受講できる高校は少ないので、独学も視野に入れる必要があります。

理系の高偏差値の難関大学・学部を受験する場合は、二次試験において理科2科目が必要となる可能性が高いです。よって、理系学生にとって理科2科目は数学と同等に重要な科目だと言えます。ただし、地学では受験できる大学・学部がかなり絞られてしまうので、理系学生で地学を選択する受験生は少ないです。

理系学生にはあまり縁がない地学ですが、文系学生にとって地学基礎ほどオイシイ科目はないとも言えます。文系学生は地学のテスト勉強のコツをつかみ、地学では安定して高い点数を稼げるようになりましょう。

①地学は文系学生におすすめ。ただし地学を受講できる高校は少ないので、独学も視野に。暗記のコツは?

地学は文系学生におすすめ

理系学部の二次試験において「地学」を選択できる大学・学部は少ししかありません。ですので、理系学生には地学をおすすめすることはできません。

一方で、文系学部のセンター試験、または一部の理系学部のセンター試験においては、「地学基礎」はオススメ選択科目と言えます。地学基礎は計算問題が少なく暗記量も多くないので難易度的に簡単ですし、頑張れば1〜2ヶ月でマスターできるからです。ただし、地学の授業を開講している高校は決して多くありません。その場合は独学で対策しないといけません。

また、地学の参考書は種類が少なく、講師数も少なくて地学の講習・講座を受けることのできる塾も限られます。このように地学は他科目と比べて情報を得る手段が圧倒的に少ないというデメリットもありますが、それでも短時間の学習で満点を狙える科目なので、地学基礎はオススメです。独学でのテスト勉強では不安な方は、お気軽にダイレクトゼミまでご相談ください。

地学で高得点を狙うためには、知識問題を解くに当たってのそれ相応の知識を習得しないといけません。物理なら力学から取り掛かる方が良い、化学なら理論化学から取り掛かる方が良いと言われていますが、地学は各分野のつながりが弱いのでどの分野から始めても大丈夫です。最終的にはどの分野もまんべんなく記憶し、基礎知識を正確に習得できていることが目標となります。

暗記をする際にはまずは前提として教科書を読み込むことが大切です。教科書である程度の知識を得ることができたら、一問一答の問題集などを利用し、できなかった問題に対して解答解説をしっかり読みましょう。解答解説を読んでもイマイチ理解できなかった部分はもう一度教科書に戻りましょう。

暗記というものは、1週間も経てばうっすらとしか覚えていないということがよくあります。完全に記憶に定着させるためにも、定期的に反復学習することが必須です。一度目の学習の際にきちんと理解できていれば、二度目以降の反復の際にはそこまで時間は掛かりません。覚えておきたい大事なポイントはノートにメモを残しておくと、後から見直しがしやすくなるのでおすすめです。

②地学のテスト勉強対策講座。定期テストで90点以上の成績を取るための勉強法

地学の定期テストで90点以上の成績を取るための勉強法

地学はどれだけ知識を溜め込んで整理できるかがポイントとなる科目ですが、中間テスト・期末テストの定期テストにおいてはテスト範囲が絞られますので、記憶もしやすく高得点を狙うチャンスです。定期テストで良い成績を取れると、内申点UPにつながります。また、自信が付きやる気も出ることにより、さらに勉強を頑張ろうとする良いサイクルができあがります。

地学に興味が持てない高校生だと、どういったテスト勉強をすれば点数を伸ばせるか分からないという人もいるかもしれませんが、まずやはり軸にするべきなのは学校の授業・教科書です。高校の授業中に先生が解説してくれる重要ポイントは定期テストに当然出やすいので、授業をしっかり聞いているだけでも大きなテスト対策になります。

もちろん、本番の入試問題は定期テストほど簡単ではありませんが、常日頃からの授業・教科書に対する努力は決して無駄にはなりません。というのも、大学受験というのは複数の科目の勉強を同時進行しないといけないので、学校の授業中に理解しておくことで少しでも時間効率を良くすることができます。

トータル的にとても効率の良い学習スケジュールを完成させることができるという意味で、地学は授業中に頑張って理解をしておきましょう。またもちろん、高3になっていざ本格的に地学の受験勉強を始めようとなったときに、授業中に得た知識を活かしてスムーズに受験勉強に入っていきやすいというメリットもあります。

さて、地学の定期テストで良い成績を取るためには、毎回の学校の授業を大切にし、その日のことはその日のうちに理解する習慣を付けないといけません。そこでポイントとなる勉強法は「予習・復習」です。

まずは“予習”です。翌日の授業で習う教科書の範囲に目を通し、明日授業でどのようなことを習うのかイメージを持っておきましょう。翌日の授業において地学の先生が詳しく説明してくれますので、予習時点では意味の分からなかった部分を授業中にきちんと学ぶことができます。地学という科目は分野によっては多少理解に苦しむ単元もありますので、学校の授業の説明をきちんと聞いた方が理解・納得がしやすいでしょう。予習をせずに授業を受けている他の生徒たちに大きく点数の差を付けることができます。

次に“復習”です。予習をしていったことで授業の内容が理解しやすかったでしょうが、安心するのはまだ早いです。今日の授業で習った用語や原理は、帰宅後に復習することをおすすめします。疲れて帰宅する日もあると思いますが、5分~10分でも構わないので教科書・ノートの内容を見直すなどしておきましょう。そうすれば全く復習しなかった場合と比べて、理解が深まり記憶が定着しやすくなるはずです。コツコツの積み重ねが、受験期に必ず活きてきます。

高校によっては地学の授業を開講していないところもたくさんあります。地学の授業が受けられるだけでもラッキーといえるので、せっかくならば授業を存分に活かして独学勢に差を付けたいところです。

③地学基礎の範囲を確認しよう。地球、大気と海洋、宇宙について学びます。

地球、大気と海洋、宇宙

地学基礎の範囲は、「惑星としての地球」「活動する地球」「移り変わる地球」「大気と海洋」「地球の環境」「宇宙の構成」の5編で構成されています。

序編『惑星としての地球』では、「太陽系の天体、太陽系の誕生と地球の進化」などについて学習します。惑星の特徴について理解し、相違点を指摘できるようになりましょう。

第1編『活動する地球』では、「地球の構造、プレートの運動、地震と地殻変動、火山活動、火成岩、変成作用」などについて学習します。地震とプレートテクトニクスの関係を正しく理解しましょう。火山噴出物や火山の外観の違いとマグマの性質の関係を説明できるようになりましょう。

第2編『移り変わる地球』では、「地層の形成、堆積作用と堆積岩、化石と地質時代の区分、古生物の変遷」などについて学習します。堆積構造を読み取って地層の上下判定が行えるようになりましょう。

第3編『大気と海洋』では、「地球の熱収支、大気と海水の運動」などについて学習します。太陽の放射エネルギー収支によるエネルギーの輸送を理解しましょう。

第4編『地球の環境』では、「環境と人間、地球環境問題、日本の自然災害、地震災害、火山災害、土砂災害、気象災害」などについて学習します。地球温暖化などの環境問題に関してその原因や対策を具体的に説明できるようになりましょう。

第5編『宇宙の構成』では、「太陽と恒星、宇宙の構造と誕生」などについて学習します。見かけの等級を理解し、星の明るさを比較できるようになりましょう。銀河系、銀河群、銀河団などの上位構造を説明できるようになりましょう。

(数研出版『新編 地学基礎』を参照)

センター試験の地学基礎においては、教科書の基礎知識が問われます。テスト勉強をする際には、全分野それぞれ苦手を作らないようにしておきましょう。詳しくは次の項で解説します。

④センター試験『地学基礎』の過去傾向を分析。地震、プレート、火山、鉱物、地層、化石、天体などが頻出です!

地震、プレート、火山、鉱物、地層、化石、天体などが頻出

センター試験の『地学基礎』は例年、3つの大問パターンで構成されています。大問1は「地球」から、大問2は「大気と海洋」から、大問3は「宇宙」からの出題です。ただし、2017年度には大問4で融合問題が出されたこともあるので、過去問で確認してみてください。全部でマーク数が15個であり、単純知識を記憶しておけば解ける問題が多いので、時間は十分足りると思います。

地学基礎の問題は教科書の基本的な知識がどれくらい理解できているかを問う問題がほとんどです。計算問題は1~2問出ますが、複雑な計算力は必要なく、算数で解ける典型問題です。難問奇問は出ず、教科書の基礎的な内容を幅広く正確に理解できていれば高得点が狙える科目です。

頻出分野としては、火成岩、地震、火山、地層、地球温暖化や日本の自然災害、太陽、天体などです。具体的な対策としては、例えば、火成岩の分類表は必ず頭の中に叩き込んでおき、必ず使いこなせるようにしておきましょう。初期微動(P波)と主要動(S波)の時間や震源距離を計算する問題にも慣れておきましょう。

地質断面図の見方も完璧に理解し、代表的な示準化石についても「フズリナは古生代、恐竜は中生代、ビカリアは新生代」などを覚えておきましょう。地学基礎の問題は毎年同じような典型問題が繰り返し出題されているので、良い点数を取るためにはそれらの問題は確実に正解できるようにしたいです。

⑤地学の範囲を確認しよう。

地学の範囲を確認

地学の範囲は、「地球の構成と内部のエネルギー」「地球の活動」「地球の大気と海洋」「地球表層の水の動きと役割」「地球の環境と歴史」「宇宙の構造」の6つの編で構成されています。

第1編『地球の構成と内部のエネルギー』では、「地球の形と重力・地磁気、地球の内部構造、地殻熱流量」などについて学習します。

第2編『地球の活動』では、「プレートテクトニクス、地震と火山、変成作用と造山運動」などについて学習します。

第3編『地球の大気と海洋』では、「大気の構造、大気の大循環、日本付近の気象の特徴、世界の気象と気候、海洋と海水の運動、大気と海洋の相互作用」などについて学習します。

第4編『地球表層の水の動きと役割』では、「地表の変化、地層の観察」などについて学習します。

第5編『地球の環境と歴史』では、「地質年代、地球環境と生物の変遷、日本列島の成り立ち」などについて学習します。

第6編『宇宙の構造』では、「太陽系の天体、地球の自転と公転、惑星の運動、太陽の活動、恒星の性質・進化、星団、星間物質と星間雲、宇宙と銀河」などについて学習します。

(数研出版『地学』を参照)

⑥センター試験『地学』の過去傾向を分析しよう! 苦手分野は絶対に作らないように。

センター試験『地学』の過去傾向を分析

センター試験の『地学』は例年、6つの大問パターンで構成されていますが、大問5と大問6はどちらか一方を選択して解くという形式です。大問1は「地球」、大問2は「地球の歴史・地層・岩石・鉱物」、大問3は「大気と海洋」、大問4は「宇宙」、大問5は「年度により様々」、大問6は「年度により様々」からの出題です。

センター試験の地学を攻略するためには、まずは教科書の基礎知識をまんべんなく押さえることが重要です。全範囲から出るので、テスト勉強をする際には苦手分野は作らないようにしましょう。図やグラフを使った問題も頻出なので、過去問で確認しておきましょう。

⑦地学の入試問題に最適な問題集・参考書とは?

地学の入試問題に最適な問題集・参考書

地学の入試問題を解く力を付けるにあたって最適なものは教科書です。ほとんどの大学の入試問題に共通して言えることが、教科書の内容を参考に問題が作られており、教科書の内容を徹底的に理解することが合格点到達への一番の近道だということです。もちろんトップレベルの大学や医学部の入試問題では思考力の問われる初見問題が出てきますが、決して奇問が出るわけではなく、教科書で基礎の土台を作れていれば十分対応可能な問題です。

そして、自分の受ける大学の過去問演習もとても重要です。大学によって、校風も異なれば、どのような学生に入学してほしいかも異なり、それらの特徴が顕著に表れているのが入試問題です。ゆえに、その大学の過去問演習にみっちり取り組んでいくことこそ、ベストな志望校対策となります。

ただ教科書というものは硬い文章で書かれているので、参考書の方が読みやすくて分かりやすいと感じる人もいるでしょう。教科書を読むのが苦手だという人は、噛み砕いた文章で説明をしてくれている参考書を1冊手元に置いておいた方が良いかもしれません。

ただし市販の参考書・問題集の中には、教科書にあまりリンクしておらずに出版されているものや、覚える必要のない無駄な知識まで載っているものもあります。そのような参考書・問題集を選んでしまうと非効率的な勉強をせざるを得ません。ダイレクトゼミの教材は学校の教科書で必ず押さえなければならないポイントを分かりやすく紹介していますので、地学が苦手な人でも効率良く教科書の要点をつかみやすくなっています。

また、ダイレクトゼミには24時間視聴可能な解説動画が付いているので、地学の分からない部分に対して繰り返し何度も学習できる点が魅力です。地学の勉強の仕方が分からず困っている方や、地質図や天気や金星など苦手分野の克服をしたいけど独学では不安な方や、入会したい塾・予備校の地学講座が見つからない方は、是非一度ダイレクトゼミの無料お試しを体験してみてください。